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2017.6.17
「母の友」7月号に、窪美澄著
『やめるときも、すこやかなるときも』(集英社)
の書評を執筆しています。
福音館書店刊「母の友」7月号(6/1発売)に、
窪美澄著『やめるときも、すこやかなるときも』(集英社)の書評を執筆しています。
窪美澄さんの長編小説『やめるときも、すこやかなるときも』。
主人公は、家具職人・壱晴と、実家暮らしの会社員・桜子。本書は、二人の視点を行き来しながら、密になっていく彼らの関係を柔らかに描き出します。
傷ついた過去を持つ人、他者と共に生きていくことは可能だろうか? と自問してしまう人に、読んでほしい一冊です。
〈支え合って生きるには、一人一人の存在はあまりに弱く、脆いもの。傷ついた過去を消し去ることはできない。代わりに、共に生きる誰かと、過去の傷を癒し、その意味合いを変えていくことはできる。本書は、人を信じたい気持ちにさせてくれる、まっすぐな物語である〉。
特集「手紙のたのしみ」|福音館書店特集「手紙のたのしみ」。子どもたちに長く読み継がれる絵本・童話・科学書を作り続けている福音館書店の公式サイト。