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2018.2.11
「文學界」3月号の岡崎京子特集にて、
エッセイ「新鮮なまま朽ちていこうか」
を執筆しました。
「文學界」3月号の岡崎京子特集にて、エッセイ「新鮮なまま朽ちていこうか」を執筆しました。
〈私の好きな岡崎作品〉として、愛と消費を夢見る女性の物語『pink』を挙げました。
タイトルは、2015年世田谷文学館の岡崎京子展カタログに書き下ろしたトリビュート詩より。
〈闘うことなんて怖くない。怖いのは、「闘う自分」を内面化してしまうことだろう。何よりも避けるべきなのは、時代の要請や他者の欲望に応じて、都合よく闘わされてしまうことなのだ。いつしか私は、そう自分自身に言い聞かせるようになっていた。
だから、そのギリギリの境界線をゆく岡崎京子の作品と向き合うことは、私にとってあまりに怖い。絶望を見据えて、どこまでも歩いていくような、その足跡を辿っていくことは。〉
『リバーズ・エッジ』映画化に合わせた岡崎京子特集、
吉本ばななさんに、しまおさん曽我部さん……内容の充実ぶりが話題です(めっちゃ面白い)。
ご購入はぜひお早めに。
●文藝春秋「文學界」サイト
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/bungakukai1803.htm
明日発売の文學界3月号は、大特集「岡崎京子は不滅である」。映画『リバーズ・エッジ』主演の二階堂ふみ×吉本ばなな対談、曽我部恵一×しまおまほ対談、桜沢エリカインタビュー、寄稿・宇野維正、エッセイ・今日マチ子・行定勲・大根仁・宮沢章夫→ #文學界 #二階堂ふみ pic.twitter.com/SYtmsgbc6P
— 文學界 (@Bungakukai) February 6, 2018
岡崎京子さんの特集では、「ガールズトーク」の系譜に力点をおいてお話しされている方が多くてよかった。同時に、文月悠光さんが、時代や他者の欲望に応じて女性たちが戦わされてしまうことについて書いている。この二つの力の中で漫画を描いてきたのが岡崎さんなのだなと思う。 https://t.co/V0ioGVooI5
— 岩川ありさ|IWAKAWA Arisa (@ari198055) February 9, 2018