文月悠光

お知らせ

MAGAZINE

2017.8.5

「波」8月号に、雛倉さりえ著
『ジゼルの叫び』(新潮社)の
書評を執筆しました。

 

新潮社のPR誌「波」8月号に、

雛倉さりえ著『ジゼルの叫び』(新潮社)の書評「死の物語を生きる少女たち」を執筆しました。

 

新潮社のサイトでも書評が公開されました。こちらで全文読めます。

 

R-18文学賞からデビューされた雛倉さん、待望の第2作です。

解像度の高い美しい文章に惹かれました。生と死のめくるめく転換は圧巻です!

 

〈本作では、踊り手=死者、観客=生者として描かれる。舞台と客席。彼岸と此岸。決して越えられない境界線が引かれている。生者は、死者に焦がれ続ける。だが、見ること/見られることの関係は、一方的なものなのだろうか。死者や過去もまた、生者をまなざしているのではないか――。〉

 

雛倉さりえ 『ジゼルの叫び』 | 新潮社バレリーナとして将来を期待され、レッスンに打ち込む女子高生の澄乃。澄乃の通うバレエ教室では数年前、生徒が失踪するという事件があった。喪われた生の気配が密やかに漂う舞台を、彼女は舞う。それを見つめる周囲の人々の心には次第に

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